公開日:2024/08/07 07:47:07
更新日:2025/05/04 10:33:17
「覆面モニターって副業になるの?」「覆面調査での報酬って会社に副業としてバレないかな?」
そんな疑問を持つ方も多いでしょう。
覆面モニターは、店舗やサービスの質を評価するために一般消費者が行う調査で、報酬が支払われるため副業に該当します。
しかし、具体的な仕事内容や報酬の仕組みが分からず、一歩踏み出せない方もいるかもしれません。
この記事では、覆面モニターの基本的な流れから報酬の受け取り方、実際の体験談までを網羅的にご紹介します。
覆面モニター(ミステリーショッパー)は、飲食店や小売店、美容院などを一般消費者として利用し、サービスの質や店舗の清潔さ、接客態度などを調査する活動です。
調査後はレポートを提出し、それが承認されることで報酬が支払われます。
この報酬は、調査の難易度や所要時間、必要な証拠提出(レシートや写真など)によって異なり、数百円〜1万円以上の案件まで幅広く存在します。報酬が発生する以上、この活動は明確に「労働に対する対価」として扱われ、副業の一種とみなされます。
一般的に副業とは、本業以外で報酬を得る継続的な活動を指します。国税庁の定義でも「事業所得や雑所得などに該当し得る収入源」を副業と認識しており、たとえ不定期であっても継続的に行っていれば副業とされます。
覆面モニターは、雇用契約を伴わず個人の裁量で行える一方で、「謝礼」という形で金銭的報酬を得る点において、法律的にも副業に該当します。
特に複数の案件を継続的に受けている場合は、雑所得としての申告対象になることもあり、これは“趣味”や“お試し”とは明確に区別されます。
副業が会社にバレるかどうかを左右する大きな要素が「住民税」と「確定申告」です。
覆面モニターで得た報酬は、基本的に「雑所得」に分類されます。会社員であれば、年間の副収入が20万円以下であれば確定申告の必要はありません(※給与所得以外の所得が対象)
ただし、報酬を現金で受け取っていても、それが年間20万円を超えた場合は原則として確定申告が必要になります。また、確定申告をすると副収入に応じた住民税が課税され、会社がそれを知る可能性が出てきます。
副業が会社に知られる主な原因は以下の2つが挙げられます。
特に住民税が「特別徴収(給与天引き)」になっている場合は注意が必要です。確定申告時に住民税の納付方法を「自分で納付(普通徴収)」にすることで、会社に副業収入が伝わるリスクを抑えることができます。
また、調査案件の報酬は大半が「謝礼金」として振り込まれるため、給与所得ではなく雑所得として処理されることがほとんど。多くのサイトでは源泉徴収も行われず、マイナンバーの提出も不要なので、会社に直接通知が行くことは基本的にありません。
副業がバレることを心配している人にとって、「マイナンバーを提出しなければならないのか?」は重要なポイントです。覆面モニターの場合、基本的にマイナンバー提出は不要です(※一部の高額報酬案件や法人契約案件を除く)
また、給与明細や源泉徴収票が発行されることもほとんどなく、収入の通知が会社へ直接行くことはありません。自分で収支を管理し、必要に応じて申告する形になります。
覆面モニターの報酬は案件ごとに異なりますが、一般的な飲食店の調査で3,000円前後、美容系やサービス業では6,000円以上の案件もあります。
仮に1件あたり3,000円の案件に参加した場合、月1万円を稼ぐには3~4件程度の調査が必要になります。
案件の中には交通費や飲食代が実費となるものもあるため、実質的な利益を考慮して案件を選ぶことが大切です。また、複数のサイトに登録しておくことで案件数を確保しやすくなります。
報酬が高い案件には以下のような特徴があります。
これらの案件は、レポートのボリュームや対応が求められる内容が多く、モニターテストの満点合格や過去の実績が条件になっている場合もあります。
その分、1件あたりの報酬が8,000円~1万円以上になることもあり、効率よく稼ぎたい人には狙い目です。
覆面モニターは自由度の高い副業ですが、会社員として働いている場合は必ず就業規則を確認しましょう。
副業禁止規定がある場合、内容に関わらず処分の対象となる可能性もあります。後々トラブルにならない為にも今一度確認しましょう。
最近は副業を認める企業も増えていますが、「会社への申告が必要」「競業にあたらない範囲に限る」といった条件付きの場合もあります。始める前に、契約書や就業規則を読み返しておくことが安心です。
覆面モニターは、登録無料・ノルマなし・資格不要という始めやすさに加え、報酬が発生する“れっきとした副業”です。しかも、マイナンバー提出なし・給与支払いではないため、会社にバレにくい副業としても人気があります。
報酬は案件によって異なるものの、月1万円程度であれば十分現実的。スキマ時間や外出ついでにできる手軽さもあり、リスクを最小限に抑えながら収入を増やす方法として、非常に優れた選択肢です。
副業に対して不安があるなら、まずは「1件だけ試してみる」ことから始めましょう。
簡単な飲食店の調査や商品モニターなどは初心者でも取り組みやすく、成功体験を得るには最適です。
継続して参加することで、調査スキルやレポート力も向上し、より高単価な案件にもチャレンジできるようになります。副業としての自信をつけたい方には、まさに覆面モニターが“最初の一歩”としてぴったりです。